2025年3月にPlovercycles.comに載せていた「グラベルルートを見つける方法(あるいはどうして見つからないか)」の再掲です

このエントリーは、グラベルバイクを購入したばかりの初心者に向けて書いています

グラベルバイク買ったし走りに行きたいのに、なんでルートが見つからないの?という初心者がぶつかりがちな疑問(ありますよね?)にもお答えしつつ、どうやったら効率的にルートを見つけられるか、そのヒントを提供できればと考えています

 

グラベル乗る人が増えるかも?

データはありませんが、グラベルバイク/オールロードバイクをはじめての1台に選ぶ人が増えていると感じてます。例えば、マウンテンバイクのラインナップは10年前と比べると半減(※)しています。ロードバイクほどレーシーじゃなくて良い、ガチなマウンテンバイクは要らない。でもオフロードもちょっと乗れたら嬉しい、って層をグラベルバイクが取り込んでいるのではないかと思われます

※メリダMTBラインナップは2015年に25アイテム、2025年には10アイテムと大きく減っています

https://www.merida.jp/archive/merida\_2015/lineup/mtb/

https://www.merida.jp/lineup/mtb/

 

しかしルートは見つからない

エントリーユーザーがぶつかる問題、それは走るルートが見つからないことです。グラベルバイク買った!でもどこ走って良いかわからん!ネットにも情報が出てこない!なんやねんこのクソゲーは!

ルートはある、シェアはされない

ルートが見つからないのはルートが無いからでありませんし、あなたの探し方が悪いわけでもありません。これは 『走る場所がシェアされてない、ネットの目立つところに載っていない』 だけです。

自分はグラベルルートを割と知ってる方だと思いますが、未だに『こんなルートがあったのか!』という発見があります。それくらいグラベルルートはシェアされていません(正確にはすごく狭い範囲でシェアされ、内輪で消費されている)

典型的なやつを載せましょう。先日、ワイズロードのスタッフさんが書いたブログです

https://ysroad.co.jp/asazo/2025/02/27/80889

一応今日のルートも全部合法なはずです。

グラベルライドはこのご時世「まっしろ」なルートを紹介するのが難しいので基本的には、あの辺ですえへへ、ぐらいにしか紹介できないのであとはご自身でお調べ下さい。

合法的なのにルートを堂々と紹介できない、というところに界隈のジレンマが垣間見えます。これを書いた方がセコイ、みたいな話ではなく自分もライドのブログを書くときは同じような感じなので、この界隈のお作法としてはこれがデフォです  

ダサい言い訳をこれからします。どうして僕らがルートをシェアしないか、その理由です

 

シェアされない理由

理由は3つあります

ひとつは 『走る場所がグレーゾーン』 ってことです。グレーというのがミソです。例えば、車両通行禁止だけど、ハイカーの通行は認められている道って林道などではよくあります。そんな道を自転車を押して歩くのはOKなんでしょうか?みたいなやつです。グレーですね。あるいは農地(私有地)なんだけど、昔から近隣住民の通り道として使われているルート、こういうところを部外者が走るのはどうなの?2,3人なら良いだろうけど20人だったら?みたいなやつもそうです。グレーゾーンを堂々と紹介するのは微妙なんですよ。これが理由その1です

もうひとつの理由は、 『オフロード資源は有限』 ってことです。道路は公共財で、多くの人が利用できます。つまり普通は無限(同様)に利用できます。しかしオフロード資源インフラとして貧弱で、多くの人数が詰めかけるとあっという間に問題が出ます。利害関係者とのコンフリクト、デポ地の駐車場台数が少なくて路駐の問題、そういうのが出ます

3つ目は、まだ恐竜が多摩丘陵を走っていた大昔に東京で起きたとある 『炎上事件』 です。某ウェアブランドが都内のグラベルを含む保護区域をライドしてSNSで炎上しました。詳細気になる方はチャピってください。炎上を体験したグラベルライダーが「もう二度と場所が特定されるようなことはすまい」と心に誓ったことは想像に難くありません。それ以降、グラベルライドは内輪で消費される傾向が続いてます。あの事件をスティグマとして捉えてるライダーは多いでしょう

グレーゾーン、有限の資源、過去のトラウマ、、、こういった複合要因によりルートはシェアされないのです

もちろん全体で見れば、ルートをシェアし、新規参入者に楽しんでもらうことはメリットしかありません。ただし個々人で見るとデメリットしかないし、むしろ隠蔽する方向にインセンティブが働きます。シェアしないことで間口を狭め、リソースの管理をする。情報の非対称性を利用した寡占です。そして自分もこの寡占システムに乗っていると自覚しています。

 

どのようにルートを見つけるか

じゃぁ初心者はどうやってルートを見つけるべきなんでしょうか。いくつか紹介します

まず、SNS経由の場合です。説明した通りライダーにはシェアするメリットがありません。「こんにちは、素敵な道を走ってますね!この投稿で走ってる道を教えてもらえますか?STRAVAやってたら分けてもらいたいですよろしくお願いします!」とかコメントしても『俺が労力掛けて開拓したルートをなんで知らんやつに教えなあかんねん』と晒されるだけです(自分は優しいので晒しませんが返信もしません)。あと、オフロードサイクリングは乗り手のスキルで難易度が大きく変わります。スキルレベルが不明な相手にルートを教えて事故とかされたらかなわんな、と思ったりもします

言い方が適切か分かりませんが、SNSがきっかけだとしても、その人と “リアルな友達になる” のが近道です。仲良くなれば一緒に走ってルート含めたノウハウを教えて貰えるでしょう

SNS以外では、ベント参加が有効です。参加したら参加者どうしで話してみて情報を得ましょう。「普段はどの辺走ってるんですか?」と聞けば何かしら情報が得られます。ヒントがあればそこへ行く。誰かいたらまた話しかける。ヒント貰う。またそこへ行く。話しかける、またヒント貰う。。。RPGと同じです

もし購入したショップで地元のイベントをやってたらぜひ参加しましょう。お宝ザクザクです

あとはコミュニティですね。「スポーツやろうよ!」でコミュニティ検索してみてください。色々なコミュニティが見つかるはずです。手前味噌ながら自分がはじめたコミュニティが登録されていますし、そのコミュニティはおそらくグラベルライドに関して日本一のノウハウがあります

https://www.net-menber.com/

理由はあまり言えないんですがサイクリング系ウェブサービスのサブスクリプション会員も良いです。「この特殊景品ですか?よくは分からないですがみなさんあちらの方へ行きますね」みたいなやつなんで詳細はチャピってください

イベント参加もウェブサービスのサブスクリプションもコストが掛かります。コミュニケーション能力に自信があればSNSでリアル友達を作って一緒に走りに行くのが一番手っ取り早いです。誰にでもお勧めできるのは無料のショップライドコミュニティ参加から始めることです。ネットに情報は落ちてない(あるいは不正確、もしくは劣化している)ので、結局はリアルなラインで情報を引き寄せるしかない、というお話です

以上、ルートがシェアされない理由と、ルートを見つける方法の紹介でした

皆さんが素敵なルートを見つけてライドを楽しむことを祈ってます

ジャス!